心療内科・精神科における不調の中には、患者様が「何かおかしいと感じるけれど、説明がむつかしい」と感じられる症状もあります。そのようなことでお困りの場合でもご遠慮なく受診していただき、担当医に直接ご相談ください。
以下に、患者御本人にとって説明がむつかしいと感じられる症状の一例を挙げます(他のどのような症状も説明がむつかしく感じることはあります)。
- 理由もなく身体の一部が動かない
- 大切なことの記憶がなくなる
- 突然人が変わったように行動する
- 誰もいないのに人の声や姿を感じたり、見張られているように感じたりする
- これらの症状は、解離症状(解離症、変換症)や精神病症状(短期精神病性障害、統合失調症)と呼ばれるものです。幼少期からの虐待やいじめ被害による複雑性PTSD、重篤な犯罪や事故の被害によるPTSDの症状として、あるいは、その他にも強い葛藤状況(例:何らかの失敗や心配事に関して非常に強く自分を責め続けたとき)が長期間に渡り続いたときに生じることがあります。
- また、時には統合失調症や器質性精神障害(認知症を含む)の症状としても起こることがあります。