神経発達症(発達障害)|谷町中央ストレスケア・クリニック|心療内科・精神科

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神経発達症(発達障害)

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神経発達症(発達障害)

神経発達症(発達障害)

<発達障害(神経発達症)とは>

幼少期から認められる特性として、自分の考えやルールに強くこだわった行動が多い、他者の話を理解することが難しい、他者にはその意味を理解することが難しいような決まり切った行動を繰り返す、感覚過敏(以上、自閉スペクトラム症の特性)、不注意やうっかりミスが多い、落ち着きがまるでなかったり、衝動的な行動が多かったりする(以上、注意欠如多動症の特性)などが挙げられます。そのため、仕事や生活上の困難、特に人間関係上の困難が続きやすく、適応障害が生じやすい特性であるともいえます。

神経発達症(発達障害)とは、幼少期より脳機能の発達にかたより(遅れではない)がみられ、情報処理の仕方、理解の仕方、物事の感じ方が定型発達の人とは異なると考えられています。自閉スペクトラム症(ASD)注意欠如多動症(ADHD)学習障害(LD)などの診断基準が示されています。

(※当院では原則として18歳以上の患者様を対象とさせていただきます)。

 

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自閉スペクトラム症とは、以下の特徴を指します。

1社会的コミュニケーションの障害

視線が合いにくい、表情の変化が少ない、人から働きかけられたときの反応が少ない、人への関心・働きかけが少なかったりパターン化していたりする、特有の話し言葉、言葉の理解が苦手、一方的で会話になりにくい、身振り・表情・視線などを使ったコミュニケーションでの表現や理解が難しい、様々な社会的な場面にあわせて行動を調節することが難しい、など。

2.限局的・反復的な
行動のパターン

変化が苦手、日常の決まりごとへのこだわりが非常に強い、ものごとの決まったやり方や反復的動作、とても限られた変化しない興味に没頭したり特定のものに固執したりする、など。

3.感覚過敏

聴覚、触覚、嗅覚、味覚、視覚の過敏さにより定型発達の方では問題とならない刺激によっても強い苦痛が生じる。薬剤に対して過敏であることもある。

上記の特性のために、目に見えないことの理解・想像・推測、他者の頭や心の中の推測、言わずもがなの常識理解、暗黙の了解、阿吽の呼吸、文脈に応じた柔軟な意味理解、抽象的なことや曖昧なことの理解、全体状況の把握、時間的見通しを立てた計画的行動や自己点検、音声言語の意味理解を苦手とすることがあります。また、その結果として社会適応に困難が生じて適応障害心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症することがあります。

 

注意欠如多動症(ADHD)とは、以下の特徴を指します。

1.不注意症状

学業、仕事などの活動において注意が逸れやすい、不注意なミスがかなり多い、順序立てた計画を作ることが難しい、活動に必要なものをよくなくす、など。

2.多動・衝動性症状

じっと座っていることができず席を離れる、場にそぐわず落ち着かない感じが続く、静かに遊んだり余暇活動をしたりできない、よくしゃべりすぎてしまう、質問が終わる前にだし抜けに答えてしまうことが多い、順番を待つことが困難である、しばしば他人を妨害したり邪魔したりする、など。

注意欠如多動症(ADHD)の特性について、その自覚を持つことが大切であり、補助的にメモを使うなどの工夫をしたり、生活訓練や職業訓練によるトレーニングを試みたりします。また、周囲の人達の理解を得て、少しでもあわてずに活動できるように協力をお願いすることも大切です。それらの効果が得られない場合には中枢神経刺激薬による薬物療法が選択されることがあります。

自閉スペクトラム症注意欠如多動症などの神経発達症(発達障害)については、その特徴が少しでもあれば障害であるというわけではありません。多くの人たちはそれらの特性を多少なりとも持っています。特性はあるけれども薄い人、少し濃い人、それなりに濃い人は神経発達症とは診断しません(グレーゾーン、閾下○○症などと呼ぶことはあります)。幼少期からかなり色濃くその特性、行動が目立ち、診断基準を超える障害や困難を有する人を神経発達症と診断します。しかし、特性としてはグレーゾーンであっても、そのための生活障害が強い場合には神経発達症の支援や治療に準じた支援をおこなうことがあります。

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